Scolding of the ocean


ヘラルド(Jerarudo)

ラウドボーン♂

「要らないよ、何も。俺はオリビアちゃん以外ほしくないんだ」


17歳/185p/スカーレット/俺:君、アンタ
ようき/ちからがじまん


パルデア地方における最大の教育機関である『アカデミー』に通う高等部理数科系一年生。
明るく気さく、優しくてノリもいいためクラスの中心人物である。所謂『陽キャ』に分類され、一部理数科系男子からは「いいやつだけど気にくわない」という謎の評価を受けている。
……と、いうのも。敵視される理由が明確であるからだ。何せ、優しくて相手の話を良く聞き顔がよくエスコートも完璧とくれば、女子が放っておかないからだ。陰キャで非モテが集うことが多いオタク系男子達からは嫉妬が入り混じった対応をされているが、明るく気さくに話しかけているために嫌悪まではいかずともテメーコノヤロー!程度のイジリが多少ある程度である。
大多数のひとと仲良く接しており、何事もそつなくこなす彼は何の欠点も無いように見えるが、唯一にして最大の欠点がある。それは……とんでもなく女癖が悪いということである。

女癖が悪いと言うと少々語弊がある故解説すると、「女性に興味が無い癖に告白されたら全てOKする」というところだ。彼は男性だろうが女性だろうが他人に等しく興味が無い。優しく振舞うのも「そうすれば敵になって自分が損をしない」と理解しているからだ。特に仲良くしようとする場合は、何らかの能力がある、背後関係がある故に、彼はほぼ全ての関係性を打算で構築し、女性の告白も己の経験値程度にしか思っていない。つまり、究極に利己的な理由で他人と関わっているのだ。
その本性を知る存在はほぼ居らず、彼が何故そういう風な振舞いをするかは理解している者はほとんどいない。――たったひとり、幼馴染であるオリビア以外には。
ヘラルドの行動の全てはオリビア以外には関心がない。他人の好意を得ることすら彼女との交流を邪魔されないためが大前提で、全て利用できるものは利用し尽くすのが彼の価値基準の全てなのだ。
彼が発足した「料理研究部」も料理下手である自分の為と銘打っているが、現実は裕福で暇な子息たちが入れ替わり立ち代わりの社交場に近いため、凡そ人脈作りの場と言っても過言ではない。

全てが打算であれば彼もやりやすかっただろう。それでも根本的な目的が「幼馴染と片時も離れたくない」という幼児的な願望故に、彼の思惑と幼馴染の願いは徹底的にすれ違ってしまう。
アカデミー伝統の課外授業、『宝探し』がある。ヘラルドにとって夢とは『幼馴染と一生一緒にいる』事だ。独りよがりかつ具体性がなく主体性もない願い故に、幼馴染の拒絶は免れなかった。
今までオリビアはヘラルドから逃れる為にありとあらゆる手を使っていたが、徹底的な拒絶は避けていた。潜在的な罪悪感や幼馴染だからという情があったからだ。
しかし、ヘラルドがついに口にした『オリビアちゃんには踊る才能が無い』という言葉が、彼女の怒りを限界値を突破させてしまったのだ。
ついに本気の拒絶を見せ、オリビアはヘラルドの手を振り払って護衛と共に旅立ってしまったのだ。
その後ヘラルドは酷く落ち込んだ。今まで拒絶する素振りはあれど、徹底的な拒絶は始めてだった。今まで築き上げた『いい子』の皮を全て捨て荒れに荒れるほどには。
寮に引きこもり、家具総入れ替えになるほどに暴れ尽くしたヘラルドを引きずり出したのは、同じ料理研究部のプリモとイシドロだった。彼らにも一応友情というものがあったようだが、どちらかというと『いい子で不気味だったヘラルドの本気の側面を見るのが面白い』という愉快犯的なものがあったからだ。
ヘラルドは既に全てのやる気を失っており、オリビアに拒絶されたのなら最早何もする気が無かったが、そんな彼らに声をかける少女がいた。
「あなた、そんな調子でどうしますの!?せめて、見返して振り向いてもらおうとは思いませんの!?」
と叫びながらやってきたのは、パルデア地方最大級の富豪の娘――セイナダだった。

:戦闘方法は炎の鳥をマイクにして声で攻撃します。フレアソングは苦手だそうですがハイパーボイスは得意だとか。


オリビア(マスカーニャ♀)…幼馴染で執着してて大好き。彼女に振り向いてもらうならなんでもやる。

セイナダ(セグレイブ♀)…自分たちにバンドをやるように仕向けた存在。恩はあるが応える気は微塵もない。
プリモ(オリーヴァ♂)…同じクラブの先輩。上から下に流され気質なので扱いやすいとは思ってる。
イシドロ(キョジオーン♂)…同じクラブの先輩。ちょっと愉快犯故扱いにくいと思ってる。
カルロス(バウッツェル♂)…科は違うが同級生。生き方が下手だと思うが今後一番の友達になる。
イザベル(ミガルーサ♀)…同級生。流されの極致みたいな生き方に興味は無かったが何だかんだオリビアと上手く友達しているのが気に入らない。

サンディアゴ(クエスパトラ♂)…オリビアに近づけない最大の理由。本当に苦手。最近はフラメンコの音楽鳴るだけでビクッとする。
ヘリオトー(ドンカラス♂)…今一番敵視している存在。護衛として強いのもあるがオリビアに気に入られているのが本当にムカつく。


▼ よそ様のお子さんとの絡み


▼ 重圧


▼ 聞こえない歌