「ah……パルデア語、ムズカシイネー」
19歳/178p/バイオレット/ワタシ:アナタ、オマエ
むじゃき/ものをよく散らかす
遠方より渡来してきた旅人。傭兵や護衛の仕事をしながら食いつないでいた。今現在はサンディアゴに雇われオリビア達の護衛をして生活している。
恐らくパルデアに来てあまり間もないためか、あまり言語が堪能ではないせいか、時折イッシュ語を交じらせた不思議な喋り方をする。
現状、大事なことはスマホロトムの翻訳機能を駆使して意志を伝えようとするが、この中古で購入されたスマホロトムがなかなか厄介な性格をしている故どうでもいいことは適当に伝えるところがある。アイスのフレーバーはヘリオトーの意志通りのものが注文できた試しがない。
パルデアでは飲酒解禁が早い方だが、どうも育ちの関係で二十歳まで飲酒しようとしないせいもあいまって、未成年と見られることが多い。実際、喋り方の拙さもありそれが拍車をかけていて実年齢より若いと考えられがち。
だが、行動を見ていると割と世渡りも上手く下手な詐欺は一瞬で看破するし観光客をカモにしたやり口の躱し方には目を見張るものがある。
そういった面からオリビア達の護衛としては十全に能力を発揮しているが、ひとつだけ看破できない欠点がある。
それが『食費がかかる』という面である。彼はやたらと大食漢であり、ダイエットに夢中になっている女子高生たちが偏食で食事を残しても気づけばそれらも全て食べてしまう程度には食事にやたらと執着してるところがある。
その為、サンディアゴに雇われる前はとある飲食店で護衛の仕事をして賄いでほぼ生活していたようだ。
サンディアゴに雇われる前は、フードに入っているイッカネズミ『アレハンドロ』一家に雇われていた。彼らはテーブルシティの裏路地にある、『ねずみの穴蔵』という飲食店を営んでいた。しかし、いくら子どもたちだけで課外授業ができるパルデア地方中枢都市とはいえ裏路地まで治安がいいわけではない。そこに腕が立つ傭兵だが食費に困っていたヘリオトーは渡りに船だったのである。
しかし、即時的な戦力を求めていたサンディアゴが、契約書の不備や不平等な雇用形態を指摘、最終的にはアレハンドロ一家の契約書を乗っ取り結果としてヘリオトーを雇い直した事でヘリオトーが同行することとなった。アハンドロ一家は詐欺師同然のやり方に不満と怒りがあり、ヘリオトーについてくる形となっている。今現在は食や身の周りの事ができていないオリビア一行の世話を焼きつつサンディアゴに定期的に嫌がらせをしている関係。
ちなみに、アレハンドロ一家はヘリオトーのことを自分の子どものように思っているのか、彼の食事だけ常に山盛りだがそれを喜んで食べてるあたりwin-winの関係。
護衛として雇われるきっかけはヘリオトー本人はよく分かっていない。しかし、『宝探し』がきっかけであるとは理解している。
オリビアはどうにかしてヘラルドから離れる必要がある、一緒にいることはできないと考えており、パルデア地方伝統の課外授業である『宝探し』についても最悪ひとりで旅立とうとしていた。だが、それに先手を打たれヘラルドが既に書類を提出し否が応でもヘラルドと旅立たねばならない現状になってしまった。
既に受理された決定を覆すには、『双方の合意』が必要である。オリビアがいくら拒否したところで、ヘラルドがそれに合意するはずがなく手づまりの状況となってしまった。
これをどうにかしようとオリビアが過去の書類や資料をひっくり返して見つけたのが、『決闘申請』という校則だった。
すでに廃れて久しいが、かつては王侯貴族もこのアカデミーに通っていた時代、階級による激しい差別に打破すべく発足されたのがこの『決闘申請』であり、この決闘に勝利した者は相手が王侯貴族であろうとその意志は決定されるというものだった。
歴史的な観点でただ残されていた校則だが、現代にはそぐわないということでほぼあるだけの存在だっただが、オリビアはこれをヘラルドに叩きつけたのだ。
……しかし、ヘラルドはバトル学の成績も優秀であり、タイプ相性が悪いオリビアでは勝ち目がないというのが現状だった。それ故代理として見つけたのがヘリオトーであったのだ。
結果として急に現れたヘリオトーが周囲の期待を裏切るようにヘラルドを一撃で倒し、オリビアは自由を手に入れたこともあるため、彼女からは気に入られている。
今は一行の護衛でもあるが、未成年かつ就学年数が少なかった事実を鑑みて、オリビア達からは『アカデミーに残らないか』という勧誘を受けているが、曖昧に笑っている様子がある。
:戦闘方法は持ってる刀と鞘で切り結びます。
サンディアゴ(クエスパトラ♂)…雇い主。ご飯食べてても踊り狂うのはどうかと思ってる。
オリビア(マスカーニャ♀)…護衛対象。気に入られてるのは分かってる。
カサンドラ(ソウブレイズ♀)…護衛対象。強さに闘志を抱かれてるな……とは察してる。
マルガリータ(イルカマン♀)…護衛対象。諸外国の話に興味があるのは察してる。
ビビアナ(デカヌチャン♀)…護衛対象。強さをリスペクトされてる。
ヨハネ(ロズレイトド♂)…困った時に連絡を取る知り合い。ドがつくほど厳しい。
シモン(ダイケンキ♂)…困った時に連絡を取る知り合い。策を練るのがうまい為そういう時は相談する。
バルトロマイ(ニャオニクス♂)…困った時でなくても面白い話をよくしてくれる知り合い。電子機器系の話は基本彼に相談する。
レッソン(ユキノオー♂)…とある縁で知ってるひと。会えば毎回お菓子くれる。
カワエ(シルヴァディ)…己に刀を託した災害のようなひと。ひっどいトラウマを与えてきたので正直顔を見ないで済むならそれでいい。