「ほら、僕って美人じゃないですか〜?ですからこの格好、とても似合うでしょう?」
18歳/178p/スカーレット/僕:君、貴方
おだやか/粘り強い
パルデア地方における最大の教育機関である『アカデミー』に通う高等経営学科二年生。
パッと見は女性のように嫋やかな立ち振る舞いで、一見性別を看破するのは難しい。話してみるとダウナーな印象が強い俗っぽい性格をしているが、その見た目もあり女性からの信用度は高い。
基本的に流され上から下な印象が強く、自己主張をあまりしない。必要ならば自分の意見を言うものの、間延びしたのんびりした口調のせいかあまり真剣に捉えられることは少ない。
そのせいもあるのか、基本は的を得ていると思う発言に従う事勿れ主義であり対立を避ける傾向が強い。
……ただ、己の女装だけは譲らないようだが。
出身はセルクルタウン。そこでは有名な経営者一族であり、宝探しで訪問した際には大歓待を受けていた。本人は当たり障りなく対応しているし重荷にも感じてはいない様子。
セイナダほどではないが、それなりの富裕層に位置するため立ち振る舞いには相当気を付けているそう。ただ、言動が如何せん己があまり無いような振舞いが多い。
本人的には「必要な意見は誰かが出している、それを押しのけて自分が主張することはただの徒労でしかない」「自分にとって不利になる、全体にとっても疲弊するだけの意見には口を挟みますが。それ以外力を入れても意味がないでしょう?」と、割とはっきりとした理由と主張で行動している。
ただ、それも若干の口実にしているところもあり、面倒臭い決断や選択をヘラルドたちに投げてる事も多々ある。
口調は穏やかのんびりだが結構強か。己が損をしないように立ち振舞う天才。
ヘラルドが開設した『料理研究部』に入部したのも、「楽そう」が一番大きい。それに、多方面に人脈を作っているヘラルドの交流術にもそれなりに興味があるため、友人として関わっている。
ヘラルドからも「今後何かに使える人脈」としてプリモと接していたあたり、双方の関係はひどくドライであり、自分たちの内心を明かしたことはほぼ無い。
例年開催されるアカデミー恒例の課外授業『宝探し』に対しても、「今年もか……」と面倒臭さが勝っていた。それ故、真面目に誰かとグループを組む予定も立てておらず、やる気も一切見せなかった。
が、その矢先自分と同じ部活のヘラルドが揉め事を起こしたと聞く。野次馬根性で確認したところ、幼馴染と決闘騒ぎを起こして敗北、公衆の前でフラれたようなものだったそうで。
面白半分に部屋へ寄ろうとするが、初日は部屋の外からも聞こえる損壊音にビビって撤退、落ち着いて静かになったのが大体三日後ぐらいだった。
流石に生きているか気になったプリモはイシドロと共に見に行ったところ、全身血塗れで家具という家具を破壊し終わったあとのヘラルドを発見し、医務室に連れていった。
一応友情という義理はあったが、それよりも何故この無味乾燥していた男がたったひとりの女にフラれただけで大暴れするかの方が気になっていた野次馬根性全開だったのだ。
結果として聞き出せたのは、ヘラルドの重すぎる感情と正常から逸脱した思考回路、粘度と湿度全開の依存心と執着心だった。
プリモは上から下に流される質で、おおらかで大雑把だが、流石にこのヤバい本性にはドン引きしていた。穏やかで明るく場を盛り上げるような発言は「そうらしく振舞ってる」とは考えていたが、流石にこの激ヤバ感情をよう抑えて生きてきたな……というところが強い。
その最中、セイナダから打診された「バンド結成」についても、同じ部活のよしみだからと告白され、元々宝探しにまともに参加するつもりがなかったのなら、課外授業の提出課題ついでに協力を持ちかけられて加入することにした。
楽器はほぼ家の教養程度しかやっていない故、一番触ったことがあった楽器に近いコントラバスを選んでいる。
幼馴染を見返すためにバンドを組み、ひたすらまっすぐに目的に突き進むヘラルドの姿を見て、ふと、考えたのだ。
――己の道は、これでいいのだろうか、と。
:戦闘方法は魔法のように草を操りますがあまりメインで戦う様子はないです。
ヘラルド(ラウドボーン♂)…一応友人件同じバンド仲間。今の剥き出しの感情にちょっと引いてる。
イシドロ(キョジオーン♂)…まあ友人。
カルロス(バウッツェル♂)…面白味が少ない後輩。ただ、割と容赦がないところはちょっと面白いと思ってる。
イザベル(ミガルーサ♀)…同じ部活の後輩。入ってきた当初は明らかに何か狙っていた様子だがすぐに諦めているのであんまりかかわっていない。
セイナダ(セグレイブ♀)…自分でも知ってる有名人。ちょっと行動が危うすぎてハラハラする。