「だって、私は戦うと決めたもの!怖い気持ちはあるけど――自分で決めたことだから」
17歳/157(168)p/バイオレット/わたし:あなた、きみ
ゆうかん/ちょっぴり強情
パルデア地方における最大の教育機関である『アカデミー』に通う高等一般文系一年生。
明るくて優しくて気さくな性格の彼女だが、クラスではあまり目立つ存在ではない。
イベント事もあまり参加できておらず、彼女と特段親しいという生徒はあまりいない。
彼女はどこにでもいる普通に女子高校生で、お洒落や甘いものに目が無く、そして恋に恋する乙女だからだ。
それでも、彼女はクラスで目にかけられている。その理由は簡単、前述した性格の持ち主は生徒だけでなく先生からもいればクラスが明るくなる存在として認知されているからだ。
それ故彼女は多くの生徒に好かれているものの、どこか距離を置いて接しており完全にクラスで馴染み切れてていないと感じている。
周囲の生徒も何か感じているのか、彼女の慌ただしい様子に口を突っ込めないでいる。
そんな彼女であるが、重大な秘密と使命を背負っている。
約二年前、教師陣が総入れ替え、多くの素行不良生徒が退学となる大事件があった。
この古きアカデミーに置いて重大事件であり、結果として理事室も解散、今度は新たにリーグ委員会を理事長とし革新された。
その革新の背景にひとつの伝説がある。突如として暴徒と化した生徒達、そんな生徒を利用し自分の欲望を満たそうとした悪徳教師、そして生徒を洗脳しアカデミーを己の野心を満たす場にしようとした前校長。それらと真っ向に戦い、そして打ち勝ったひとりのヒーローがいる。
それが『海洋魔法少女ドルフィンレディ』を名乗る存在だった。
暴徒と化す彼らは、実はとある陰謀に利用されていたのだ。それが『災厄結社スーサイ』
である。
その悪事を暴き、悪心を暴走させ増幅、そしてその悪の心を身に纏わせ多くのひとびとを傷つける結果となった
『ドルフィンレディ』はその力で悪心を打ち払い、事態解決の為戦い――そして。災厄結社のボスのひとり『嫉妬の炎ホェントェン』の精神体を打ち払うことに成功。アカデミーの平穏を取り戻したのだ。
そんな戦いを経てか、戦いの最中クラスの大きなイベントや出し物の参加を逃し続けており、交友関係が狭くとどまっているのだ。
戦い続ける事に関して、マルガリータはあまり気にしていない。怖いという気持ちもあるが、彼女自身は何の為に戦うかもうすでに見つけているからだ。
……一番残念がっているのは、こういった魔法少女モノでお約束の「カッコいいけど影のあるライバル」や「憧れの先輩といい感じになる」という少女漫画的な展開を心のどこかで憧れていたものの……結局、そんな機会は訪れなかった事。
そして、何より。魔法少女と謡いながら自分の変身した姿は……どう見てもアメコミヒーロー寄りな姿であることだった。
宝探しにはそういった普通の少女のような生活や青春といったものに憧れを籠めて参加している。
一応、クラスで寄せ集まった女子たちとグループを組んだはいいが、マルガリータ以外の生徒は皆彼氏を見つけてそちらと一緒に行動するようになってしまった。
ひとり残されたマルガリータは寂しさがあるものの、恋を優先したい気持ちも理解できなくはなかったため、ひとりで旅を再開した。
……が、そんな矢先に『災厄結社』の手先が現れる。応戦している最中に学校の見知った生徒がいたが気にしなかった。全てを片付けて物陰で隠れて変身を解除した際――その生徒、オリビアにその現場を見られるまでは。
本当は記憶を消す処置をせねばならない。己達の一族はそうやって歴史の影に潜んで戦ってきた。
だが、オリビアと話していくうちに秘密にすること、お互いの夢を追う事に意気投合し、友の記憶を消したくないとの事で、一生秘密にすることを約束に旅に同行することとなる。
:戦闘方法は戦えない……ようで、『ドルフィンレディ』の姿なら拳一発で戦います。とても強い。
オリビア(マスカーニャ♀)…お友達!正体を知られた時は焦ったけどよき理解者。
ヘリオトー(ドンカラス♂)…護衛さんだけどお友達!あんまり言葉は通じてないけどフィーリングで何となく理解している。
カサンドラ(ソウブレイズ♀)…お友達!ちょっと言葉の棘は強いけど、まっすぐ自分の道を信じているところがかっこいいね!
サンディアゴ(クエスパトラ♂)…旅の引率のひと。癖強いけどいいひとだね。でも圧がすごい。
ビビアナ(デカヌチャン♀)…かわいい後輩!ただわたしの正体をあんまり言わないでぇ……。
イザベル(ミガルーサ♀)…お友達!ただ時々わたしを優先しすぎてるところあるからそんなに重く考えないで……。
セイナダ(セグレイブ♀)…今は友達にならない。いつか逃げてばかりじゃなくてちゃんと向き合わないといけないよ。
ホェントェン(イーユイ♂寄)…二年前打ちのめした『災厄結社スーサイ』のトップのひとり。精神体を倒したが……。