「決まってる。ウチが最強だと証明することだ」
14歳/143p/バイオレット/ウチ:アンタ、お前
おっとり/好奇心が強い
パルデア地方における最大の教育機関である『アカデミー』に通う中等部戦闘科二年生。
一年前より突然入学し戦闘科でもトップクラスに躍り出た特殊な生徒である。
出自不明の辺境の村からやってきたのにも関わらず、同級生どころかいちゃもんをつけた上級生、何なら高等部の生徒すら退けるほどの高いバトルの能力を持っている。
純粋な膂力や戦闘力はアカデミー内でも上位に入り、力押しなら誰にも負けないほどの実力者。丹念に製造されたハンマーから繰り出される一撃は強烈であり、大概の相手を簡単に吹き飛ばすほどの破壊力だ。
ビビアナ自身はその力に対して絶対の自信を持っているが……最近、己の強さに自信を失いかけているところがある。
ビビアナはとんでもないド田舎の村、ほぼ限界集落と言っていい方の場所で生まれ育った存在である。その集落でも既に一、二を争う実力を持つビビアナは、現状に満足できず強さを求めて武者修行を兼ねて人里へ下りてきたそうだ。
強そうなひとを見かけてはバトルを挑み、その都度戦い勝利を重ねてきたそうだ。本来学業を詰む年齢になってもそういった生活を続け、生きてきた。
そんな彼女が何故アカデミーに通うことになったのか。簡単に言えば――彼女の戦いは全て力押しのみであり、小手先やフェイク、罠といった策に勝てなくなっていったからだ。
辺境の村で生まれ育ってきたからか、読み書きも算数も怪しかったビビアナは、次第に負けが嵩む現状に絶望し、己の現状を冷静に鑑みたところ、「相手の策を読めない」という事に気が付き始めた。知恵を小手先のものと鼻で笑ってきたビビアナだが、現実としてそういった勝率として現れてしまった時、彼女はアカデミーの扉を叩くことに決めたのだ。
……ただ、あまりにも学問に触れていなかったせいか、今の勉強に対しても四苦八苦しているようだが。
宝探しに際し、彼女はやはり強さを求めていた。
アカデミーのバトル関連の学問でも、ビビアナは今の現状への手づまりを感じている。
始めての授業、学問。知らない事が多すぎて、彼女は未だに入口に立てていない。自分と同じ程度の膂力を持つ存在など世界に幾らでもいる。それが更に知恵をつけて確実なバトル構成で戦う様は恐ろしいほど確実に相手を葬り去る。
そんな姿に憧れてはいるものの、彼女の現状はそれに追い付くビジョンが見えず、悩んでいた。
その時、自分を一撃で負かした先輩のヘラルドがバトルに敗北したという噂を聞く。
事の顛末に興味はないが、その素晴らしい実力者に興味を持ったビビアナは、ヘラルドの幼馴染――オリビアを探して旅立つこととなる。
:戦闘方法はハンマーをぶん回してのパワー戦闘。
オリビア(マスカーニャ♀)…先輩。おしゃれに強いぞ!
ヘリオトー(ドンカラス♂)…護衛。強い!とても強い!
カサンドラ(ソウブレイズ♀)…先輩。綺麗だしとっても強い!
サンディアゴ(クエスパトラ♂)…保護者。勢いが強い。最強だ。
マルガリータ(イルカマン♀)…先輩。優しいし何より強い!
マドリット(★デカヌチャン♀)…マザー。一番強くて恐ろしい存在。
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