SOTO

用語集

さらに詳しい詳細設定・用語の解説

大まかな世界観について

擬人化

ポケモン同士の目線だと、一部のポケモンは擬人化した姿に写っている。
かつてはお互い獣同士と認識していたが、人間の生活様式、社会性を模倣していくうちに、複雑なコミュニケーションに付随した知性が要求されはじめ、ポケモンの知性の高度化に伴い、知性が「社会的・人間的」に近い者はポケモン同士の目線では人間の姿に映るようになった。
簡潔に言えば「人類という形に進化をしている」状況。
概念的に言えば「知性生物として革新的な進化」として発展したということである。

ポケモンの中には、創造、時空など強大な力を有すものが居る。
それらは神と呼ばれ、自分のいる地方を自治している。
彼らを統括するのは、シンオウ地方のアルセウスである。

神と呼ばれるポケモンには“死”というものが存在しない。
そもそも存在することで世界の調停を計り世界を存続させるための彼らの存在の消失は、概念で言うと“世界の終末”に直結するため、いくら傷つこうが、休息をとればその生命は維持される。
つまり、彼らの生存こそが世界の生存である。

しかし、長い休息は一時とは言え調停するものを失うので、世界に生きる命や秩序の死滅と崩壊に繋がりやすい。
彼らの個々が強大な力を有するのは、自身の自衛のためであり、世界の秩序を計るためである。
世界の根幹であるゼウス(アルセウス♂寄り)が死ねば、ハデス(ギラティナ♂寄り)ティリアス(ミュウ♀寄り)を残し、この世界は滅びるとされている。
オルカはこの世界を正しく消滅させる為にしばらくは活動できる。
ティリアスはこの世界とは切り離された単一の存在であるがため、死を迎えることは永久的にない。

王とは、神に最も近い存在として、神によりその地方、または国と呼ばれるものを統括し政治をすることの拝命を受けた存在。
元来地方ごとの政治を行うのは神とされるが、その神だった者が創造神の拝命を受けて王となっているシステムも多くとられている。
王は神で無い者も、命を下した存在の大きさによっては神にほとんど近しい力を受けて王とし力と政治を揮う。
反面、その王は誠実でならなければならないという決まりがあり、力を与えた存在に監視される身でもある。
その神の意にそぐわぬ政治、また暴君と化した場合、この世の全ての責め苦を受けて処刑されるとのこと。
該当するのはレーヴァタン(レックウザ♂寄り)ラドヴィクス(グラードン♂寄り)オルフィス(カイオーガ♀寄り)など。

各地方

カントー地方

神を持たず存在する「始まりの地」と呼ばれる特殊な土地。
全ての存在の祖と呼ばれるティリアス(ミュウ♀寄り)が高頻度で現れているとされる場所。
神や王を戴かない割に地域としては安定しているが、人間側でロケット団と呼ばれる犯罪組織も存在しており、決して治安が良いとは言い切れない部分もある。

ジョウト地方

空を統べる神、ホウオウ。海を統べる神、ルギア。その双神が統べる地方。
穏やかで風変わりな地域性を持ち、四季を持ち緩やかに暑さ寒さの気候変動がある。
その風土は和寄りのもので、和名を真名とする者が多い。
基本的には穏やかでほのぼのとしているが、ここ最近は人間に寄る都市開発が進んでおり、住処を追われるポケモンが頻発している。
行き場を無くした彼らは、地下坑道や地下水路に根付き、犯罪行為や追いはぎなどをして過ごしている者が多い。
その影響か、人間を襲うポケモンもここ数年で急上昇しており、かつての伝承にあった人間とポケモンとの争いが激化するのでは、という推論が持ちあがっている。

一人。空を司り、遥か彼方天空より、地上を見守る天空の神。ホウオウ“オウラ”。
一人。海を司り、遥か深淵深海より、地上を見守る滄海の神。ルギア“ハヤミネ”。
ジョウトが産まれたその瞬間から、この大地を見守りこの大地と共にあり、この大地を治める統治者とされている。
……と、どの文献でもされているというのだが、実は政で彼らを見かけることはここ数千年無いとの事。
現在、このジョウトの政を担っているのは、空の神ホウオウ“オウラ”の忠実なしもべ、三犬。ライコウエンテイスイクンと、海の神ルギア“ハヤミネ”の忠実なしもべ、三鳥。サンダーフリーザーファイヤー。彼らが統治者代行としてジョウトを運営している。
しかしながら、時折ではあるがホウオウ“オウラ”が降臨し姿を見せることはごくまれに報告に昇っているが、ルギア“ハヤミネ”が数千年降臨したという報告は、どの文献にも史実にもなく現在にも続いている。
一説では既にルギア“ハヤミネ”は存在していないのではないか?というものがあり、それを裏付けるように、彼の絶対の使命でもある“この世界における海という存在に関わる全ての観測・管理・維持”が不安定になりつつある。
それに呼応するように、姿は見られるもののホウオウ“オウラ”の領分である天空もその管理が不安定になっており、ジョウト全体ではなく致命的な管理維持における問題点が現れている。
そのために、ホウエン地方から“神代行”として天空王レックウザ“レーヴァタン”、陸王グラードン“ラドヴィクス”、海王カイオーガ“オルフィス”が招集され、神の代理としてそれぞれの領分の観測・管理・維持を行っている。
が、これは本来神が行うべきことを神と遜色ないとは言え神に仕える王に別の任務を押し付けている結果となってしまっている。そのことについてホウエンから強く言及されており、現在ジョウトとホウエンの関係悪化が囁かれている。

その管理不備において、シンオウの創造神アルセウス“ゼウス”から強く言及されているが、その双神はジョウトにすら降臨することなく、姿を潜めたまま。
ジョウト全体に不穏な空気が漂うことをつゆ知らず、ジョウト地方での物語が開幕する。

ホウエン地方

空と大地と海の民を統べる王たちの治める国。
雄大な自然に囲まれ、自然と共にありきとした人々が思い思いに過ごしている。
基本的に亜熱帯的な気候が強く、軽快で楽観的な雰囲気を持っている。
その自然に囲まれたホウエン地方だが、“ゲンシカイキ”“メガシンカ”の発生に強く関わる大地と呼ばれており、その研究は人間でもポケモンでも日夜絶えない。
また、そのメガシンカと関わっているせいなのか、非常に好戦的な風土がある。

その好戦的さのはけ口として存在しているが、それぞれの王を元帥とした“空軍”“陸軍”“海軍”と呼ばれるホウエンの暗部であり強大な鉾である。
温暖で自然豊かな環境は、人間だけでなくポケモンも住みやすく非常に繁殖がしやすい。その為か人口過密をかなり頻発に起こしており、故に、それぞれの領分の縄張り争いが激化しやすい傾向がある。
その為に王と元老院が打ち出した政策とは、縄張り争いの延長。“戦争”という名の“命の間引き”そのものである。
その戦争の代行者として、それぞれの元帥としての役目を担っているのが陸の王グラードン“ラドヴィクス”と海の王カイオーガ“オルフィス”である。


しかし、現在海と空と大地の観測・管理代行として王が不在となってしまった今。
元老院だけでなく、戦争の利用価値を知ってしまった者や、不穏な何かが入り込み、活動を開始しはじめている。

最上にはたった一人。天空を治める王であり、このホウエンを支配する唯一の王。天空王レックウザ“レーヴァタン”。
その彼の配下に、二人。一人は陸の王グラードン“ラドヴィクス”。一人は海の王カイオーガ“オルフィス”。
冷厳かつ公平にホウエンを運営する、王として最上の気質と手腕を持った王たちであり、ホウエンの誇りそのものでもある。
しかしながら、そのホウエンの誇りである彼らは現在眠りについており、政は元老院に全て託している状態。
だが、元老院も正しく機能しているといえばそうではない。
レックウザ“レーヴァタン”が王として在住の時は、彼に全ての政治的権力が集中する中央集権制となっているが、現状は間接民主制(議会制)がとられている。
しかし、その元老院も二人、頭が良く回る彼らが全て取り仕切っている現状。

誰かの手で世界が転がされる現状が数十年と続く中、ひとつのニュースがホウエンを轟かせることから物語は開幕する。

シンオウ

この地に坐するは全ての創造主。偉大なる父。創造神アルセウス“ゼウス”の国。
夏が少なく、冬になるとまるで全てを拒むかのような極寒を誇る。
気候の変動が非常に激しく、他の地方の出身から言わせれば“試される大地”とも言われている。
創造主の膝元にあるためか、古い遺跡や文献が多く歴史研究家なども多く存在している。
また、創造主の国という国家全体のプライドがかなり高く、愛国心が強い者が多い。
その神の坐する国は平穏に過ごしていたがある日……。

全ての最上である創造神アルセウス“ゼウス”を中心に、時の神ディアルガ“クロノス”、空間の神“ウラノス”を補佐として運営される中央集権制の国。
また、通常観測できないが死と調停をつかさどる黄泉の国と言われる「反転世界」を管理するのがギラティナ“ハデス”と呼ばれている伝承も残っている。
最も古い国であるからして、過去の伝承を詳しく調べる者も多い。それ故図書館の発達も随一で、学徒も多い。
ジョウト地方とホウエン地方で戦争が開戦するかもしれないという噂に乗じ、シンオウ地方も軍を率いるかもしれないという噂が流れる中、とある学生たちが過去の伝承を紐解いていく。

ヒスイ地方

かつての“シンオウ地方”の名。
全ては神秘に閉ざされており、生と死すら調停がまだされておらず、あちこちに怪異が跋扈していた時代の名。
創造神アルセウス“ゼウス”が統治していたが、ありとあらゆる民が融和せず、信仰も一致せず、世に暴力が溢れていた。国としての体裁も十分にまとまっていなかった為、、未来から人間を連れてきて調査させていた事もあるようだ。

多くの混沌を孕んだ現状だが、調査員を名乗る女性がありとあらゆる場所に赴いて伝承を調査しているようだが……?

イッシュ地方

坐する神がいない大地。他の地方から皮肉を込めて“神無月の国”などとも呼ばれており、名実ともに無法地帯の群れとも呼ばれている。
アングラな雰囲気漂う無法地帯。高層ビルが立ち並び、金と力さえあれば誰でも上へと行けるが、無ければ切り捨てられ、弱きは住む場所を追いやられる。

この地方は、二人の守り神がいた。一人は“デイル”。闘争と理想を司る男神。一人は“グレーレル”。賢者と真実を司る女神。
そして、もう一人。それは神ではない、二人の守り神の“抜け殻”だったもの。
それは、ある日動き出した。
ヒトに虐げられてきたポケモンたちを束ね、統率し、“人間狩り”を開始した。
しかし、そこに英雄と守り神はあらず。キュレムは悠々と人間を殺し、利用できそうなポケモンで遊んでいた。
かのキュレムに目的などなく、彼はただ、楽しいからとその虐殺を繰り返した。
英雄はそこに無く、守り神も目覚めない。
そして、プラズマ団がのろしを上げた。もう治らない双方の溝を抱えて、ヒトとポケモンの争いが激化していくその最中、英雄どもは現れた。

この地方において、現在統治者は不在とされている。
かつて存在していたとされる“レシラム”と“ゼクロム”が統治者として坐していたが、彼らは英雄に未来を託し眠りについたとされる。
故に人間の勢力が強めとも言われているが、現在キュレムと呼ばれる存在が、“人間狩り”という分かりやすい仮想敵を打ち立て、人民を求心し掌握している。
統治者という分かりやすい象徴は、今現在キュレムとされているが、各地方ごとの政治は貴族と呼ばれる存在が行っている。
また、一部地域では伝説と呼ばれる存在がまとめているらしいが…。

カロス地方

星が潰えた世界とも言われる。
所謂、神が坐していないはずの地域に、何故か「神」と遜色ない力を持つ「何か」が存在している、未知の国。
基本的に生命の「生」と「死」を司っているのは創造神アルセウス“ゼウス以外存在し得ないとされているが、死を司る者イベルタル“ケヴィート”と生を司る者ゼルネアス“ディペア”が支配している。
また、謎多き存在である調停者ジガルデ“アルパセグ”が彼らの動向を観測しており、多種多様の力関係が混在している昏迷した国だが、その風土で生み出された芸術は最先端をゆくため、それに惹かれた者がカロスへの入国を望むことも多い。
基本的にヨーロピアンで美しい街並みであり、神の統治下に無いとは思えないほど技術的にはかなり発展している。
四季折々には恵まれており、季節によって色を変える街並みは圧巻の一言。
ちなみにだが、その昔ガラル地方と激しく争ったことがあるという伝説もあるが、実情は謎に包まれている。

統治者は神と遜色ない力を持つ、死を司る者イベルタル“ケヴィート”と生を司る者ゼルネアス“ディペア”がほとんど王のように機能している。らしい。
が、実情の政権はほぼ調停者ジガルデ“アルパセグ”が握っているも同然で、滅多に表に出てこない二人に変わり、大体の人々が「神、もしくは王である存在はアルパセグである」と認識してすらいる。
三人とも滅多な事では人前に表さず、顔も知らぬが政治家としては優秀なので現状を容認するのが通説だが、水面下では激しい争いが繰り広げられており、ある策略で潰された村の生き残りが、復讐の為に旅に出ることから物語は始まる。

アローラ

アローラ地方。どの地方にも名を知られていない、まさに「隔絶された大地」だとも。
しかしながらも、他地方との繋がりが密接に見られ、まさに謎多き大地と言える。
ポケモンによる統治者は不明だが……どうやら『カプ族』という“守り神”が古来からこの地方を見守っていたようだ。
常夏の雰囲気を醸し出すが、島ごとや、高低差による気候差などが激しい大自然が残る風貌を持つ。
開発され人口が密集されている地とそうでない地との差異は激しいようだ。
また、独自の文化形態を持ち、閉塞的なアローラ特有のシステムが発達しており、「ジム」という存在は無く、「島巡り」と呼ばれるものが存在している。
治安は良好なようで、土着的な信仰に寄る薄い倫理観が横行しており、他国から見れば異様な文化、社会の在り方が罷り通っている部分も存在している。

一応、統治者と呼ばれるのは『カプ族』と呼ばれるそれぞれの島の守り神たち。らしい。
どちらかと言えば放任主義、罪を犯したひとびと、もしくは外からの侵略者に対しては絶大な防衛力を持ちえるが、その罪の基準が曖昧で理不尽なものが多い。
ある日、島巡りを行うという人間の少女にとあるニャビーが声をかけることから、物語は開幕した。

ガラル

騎士王ザシアン“アーサー”、その王を補佐する絶対の盾ザマゼンタ“ガラハッド”を中枢とする一風変わった国家。
大自然の猛威が厳しくもあり、そういった脅威に立ち向かう人々が一丸となっており、結束力が強く社会形態の安定がある。
反面、他国では一切見られない「魔術師」と呼ばれる存在が横行している。そのきっかけが自らを“人間存在”と自称する大魔術師ムゲンダイナ“アレイスター・クロウリー”と呼ばれる存在であると考えられている。
神秘への親和性が非常に高く、物理学的に説明ができない事象が存在している。その一つがキョダイマックスと呼ばれるもの。
今現在最も注目されている国のひとつとなっている。

統治者は騎士王ザシアン“アーサー”、その王を補佐する絶対の盾ザマゼンタ“ガラハッド”である。
他国と気色が違うが、彼らが絶対の王者というわけではなく、「円卓の騎士」という議会システムを取り入れており、選ばれた13人の騎士たちがこの国の為に働いている。
しかし、目下彼らを一番悩ませているのは「魔術師」であり、彼らの横暴が罷り通るため、彼らを強く処罰するため騎士たちはその課題に挑んでいる。
その円卓の騎士の末席に座した少女が、ある日魔術師たちが大魔術師ムゲンダイナ“アレイスター・クロウリー”の復活のため動き出していると知り、それを食い止めるための任務につくことになるが……。

パルデア

古くから“情熱と歴史と探索の国”と呼ばれている。
四季ががはっきりとしており、夏は暑く冬は寒さが厳しい。また、エリアゼロが存在するからか、山と海の起伏が激しい部分がある。
他の国と違うのは、「王朝が頻繁に変わっている」ことで、今現在は王朝というより“パルデア”という多数の都市群を総まとめにしてそう呼ばれている。
昔から学術に特化している国として有名であり、テーブルシティにある“アカデミー”は多くの留学生を受け入れている。それ故、「知恵を欲するのなら果物を食べろ」という文言は諸外国でも有名である。
明確に“王”と呼ばれる存在は居らず、「代理政権」として「パルデアリーグ委員会」の「トップ」と呼ばれる存在が国の政治代行を行っている。
……と、いっても。ガチガチに首脳というわけではなく、各地方の街を取りまとめる貴族、一族と緩衝材と監視の意味を兼ねた「ジムリーダー」を設置し、その中心になっているだけであるが。

最も特異なのは“エリアゼロ”と呼ばれる国の中央に穿たれた穴である。この神秘の領域は、多くの王朝を滅ぼすほどの魅力を持ちながら誰にも解明されずにいた。二千年前に成立していた「パルデア大帝国」の帝王が「財宝伝説」に心を狂わせ、多くの私兵や資金を投入したが、国を疲弊させただけに過ぎなかったという。
その名残で、多くの文化が花開き、今現在ではこの時代は「大探索時代」とも呼ばれている。
アカデミーが成立した理由にも深く関わっており、今では伝統的な課外授業として「宝探し」が年に一回開催されている。

その「宝探し」をきっかけに、とある生徒たちのいさかいから物語は始まる。

特殊な存在・現象

色違い

何万分の一の確立で生まれる、通常とは異なる色で生まれてくる者。
不幸の証、はたまた家の繁栄を呼び込む神の子などと他者とは違った存在として虐げられながら崇められながら生きている。
その珍しさから人身販売の対象となることも珍しくなく、その色を呪いながら、はたまた恵まれた幸福に喜びながら、各々の色に対して感情を抱えている。
一致しているのは、大体は波乱に満ちた人生を強いられること。その為、自身の色を嫌っている者がほとんどである。

角付き・異形憑き

ごくまれに擬人化状態でも角が消失することなく、角が生えた状態でヒトの姿を取る存在。
色違いよりもさほど珍しくなく、ヘルガーなど元々角が生えている種族は、結構な確立で角付きなどで生まれていることが多い。
珍しくないはずなのに、角付きは他者から忌避されることが非常に多い。
理由は、出生時にその角が母胎を傷つけて産まれてくることが多いため、という説がある。
元々ポケモンは卵生であるという主張が強いため、本来そのような心配は皆無であると思われているが、実際なぜか忌避されている為、未だ謎の多いポケモンの出自と彼らとの関連性は根深いと思われている
しかし、角付きには大罪人というジンクスが根深く、まともな職にありつけない為か闇の世界に生きる者であふれかえってしまっている。
その為、その負のループは未だに抜け出せない、というのが現状である。
また、同じく翼が消えない者や尻尾が消えない者も「翼付き」「尻尾付き」と呼ばれている。基本的に角付きと同じく、未成熟な個体として差別されがちだが、同様に“通常個体より強力な力を持っている”という判例があり、恐れられているとも言える。
ガラル地方では同義の意味で「妖精憑き」という存在もいる。こちらは「魔術的な素養、神秘的な素養が強すぎる者」という意味合いで、角付きと同じく迫害対象になることが多い。

妖精憑き

ガラル地方で特有の造語。同じ意味合いに「魔術の呪われ子」もあるが、こちらはより差別的な意味合いが強い。
「魔術的な素養、神秘的な素養が強すぎる者」と解釈されることが多いが、どちらかというと「この世ではないチャンネルと合い易すぎる者」が正しい。
この世界は「生者」のものであると勘違いしているが、同じく「認識の外」に多くの不可思議な存在が同列に存在している。怪異も同様で、認識の外の力に触れやすく感化されやすい「強い共感性」を持つ者が適合しやすい。
訓練次第では多くの存在がその視点を持ちうるが、生まれつきこの素養を強く持っている者が迫害対象になりやすい。
故に、ガラル地方では迫害され騎士団からも討滅対象となっている。

メガシンカ・ゲンシカイキ

カロス地方で偶然発見された“メガストーン”を発端として、新たに発見された新しい進化の形。
トレーナーとの絆の力とメガストーンの力でさらなる“可能性”を広げることができるらしい。

メガシンカを行ったものは姿が変わり新たな力を出現させることができる。
しかしそれは同種族の中でも適正があり、メガシンカを行えるもの行えないもの、行えても甚大な負荷が身体にかかってしまうもの多数存在する。
また、強すぎる適正のためコントロールできなかったり、その力にとりつかれて人格すら変わってしまうこともある。
そのため、正しく扱え、ポケモンを愛し労る、未来を作るであろう“可能性”を持ったトレーナーにリングは託され、石は古い家系の一族が正しく扱える次代のものだけにひっそりと伝承されてきた。
メガシンカにはトレーナーの力が必須であるのは、相互の“絆の力”により、お互いにメガシンカにかかる負担を緩和しあっているため。そして、その絆の力により増幅し、掌握を可能とする。あまりの使いすぎは体力に障るが負荷はほとんど無くなる。
しかし、ただ石の力を、自分の望み、意志のみの力で行使するには甚大な負荷がかかる。中には高すぎる適正が負荷を減らし持続的なメガシンカを可能とすることもできる。

ただ、メガシンカは“意志の力”と密接に関係しているらしく、悪意あるものがメガシンカを行い続けると、姿も異形に、ヒトならざるなにかに変わっていってしまう事例も報告されている。
メガシンカは存在が生態系を崩すと忌まれているが、反面その力に呑まれ惹かれとりつかれる者も後を絶たない。

また、ホウエン地方では王と呼ばれる存在が“ゲンシカイキ”というメガシンカによく似ているがまた違ったシンカの方法を持つ。
自然の力、意志の力を全て意のままにする絶大な力は、その王でしか耐えられないが、実はホウエン地方に置いて“いかにメガシンカをゲンシカイキに近づけるか”という研究機関が存在する。と、の噂。


その石の正体は、死を司る者イベルタル“ケヴィート”と生を司る者ゼルネアス“ディペア”が作り出した「生命の限界を超えた力を引き出す物」。
多用すると次第にメガシンカの力に飲まれてゆき、次第に常時メガシンカする状態となる。それが第一段階である。
メガシンカを多様することで、次第にメガシンカをするとメガストーンが心臓、もしくは額など脳の位置に食い込むようになる。まるで、心臓、もしくは脳の機能を乗っ取るかのように。これが第二段階である。
最終段階はその状態まで進行した段階で死亡することである。
メガストーンは生と死を操る「魔人」によって作られたものであり、メガストーンに使い手の生命記録を入力することで、メガストーンが存在する限りは死しても尚復活し戦闘行動を続ける強力な兵器と成す。
これがケヴィートとディペアの目的であり、これをカロス各地だけでなくホウエンに潜り込んだ兵にばらまかせたのは、世界全てに同時に攻撃するための伏兵であった。

ダイマックス・キョダイマックス

ガラル地方のみで見られる特殊な状態。
外見上、急激な巨大化を果たすものであり、発動条件はガラル粒子と呼ばれるものが蔓延する場所で、「願い星」を使用すると発動できるとの事。
要素が揃えば願い星無くとも使用はできるが、願い星を使えば確実であるとされ、強大な力を得ることができる。
現在ガラル地方では特殊に制限された状況下ならばエンターテインメントとして推奨されており、人間もそのダイマックスが可能な場所をスタジアムにしていることも多い。
概ね好意的に認識されているが、魔術師たちからは大魔術師ムゲンダイナ“アレイスター・クロウリー”が開発したものであり、彼の遺産であるとされている。
事実アレイスター・クロウリーが台頭した時代から出現し、それを利用した事件の一端である「ブライス・ロードの戦い」大災害「ブラックナイト」を経て封印されたとされている。
エンタメとして周知されているが故にその危険性を唱える者も少なくはない。
また、さらには特殊な条件下ではさらに「キョダイマックス」という姿に成ることができる者もいる。

テラスタル

パルデア地方のみで見られる特殊な現象。
“テラスタルオーブ”というものを使用すると、光り輝く結晶体を纏うことができる。その結晶体は時としてタイプを変化させたり本来のタイプを強化してりすることができる。
とある博士が開発しパルデア地方ゆかりのものとして広く普及させている真っ最中であり、現状はアカデミーで必要科目を受講すれば取り扱い資格を獲得できる。
多くの謎を残すこの現象について、恐らくだが“プラズマエネルギー”というものを使用しているとの見解が強いが、依然謎が多い。
噂では、エリアゼロを覆う結晶体が関連しているとのことで、それは外界に進出し始めているとのことだが……。

特殊組織

神、もしくは王が居り国家として機能している地方が所有する武力行使組織。
定期的に内戦をし人民の間引きを行うホウエンが一番有名。
基本的に他国への抑止力が大きいが、内政を乱す裏社会の存在に対する威嚇としても存在している。
イッシュ、カロス、アローラは国家形態として軍を持たず、ガラルは名を変え「騎士」が軍に相当する。

【パラ・リグラ】

正式名称はホウエン国防軍部極秘チーム特殊戦闘コマンド第13アルファ小隊“パラ・リグラ”。
空軍における最高の戦闘能力を持った特殊部隊のこと。
その闇の名前は、噂でしかない。
その命は冒涜され。その生きざまは中傷される。
生きたいと願う存在の意志さえも噛み砕くその場所は、ホウエンの空軍のどこかの極秘部隊として存在している。
彼らが動く時、極秘裏に消すべき存在を暗殺する、広域の戦闘を強制終了させるための軍事介入という上層の意志が働いている。
全ての兵がメガシンカを操り、強大な力を持つ。
その組織が持つ真意は、“ゲンシカイキ”へと“メガシンカ”を近づける実験処理場。
彼らのメガシンカは無理な身体改造とメガストーンへの調整を繰り返しており、中には暴走し自我を失い、あたり構わず人を襲うありさまとなることも頻発している。
彼らの背にはメガストーンを模したような異様な刺青が背中に刻まれている。

元老院

ホウエンを治める選ばれた貴族たち。
彼らの意志は民の総意となり、王の耳へと届くことを許可される。
古くからホウエンに仕え、ホウエンの為に働く“貴族/
”から選ばれ、その役目を王から拝命されている。
有事の際には王の代わりに“首脳”として働くことを許可されている。 普段は彼らの話し合いで事象が決定されるが、最近はサマエルラポートのワンマン状態である。

【フールジーン】

キュレムの配下として人間を殺し続ける暗殺者のような集団。
彼を狂信的に崇める者、その王の享楽のために親を亡くし行きついた者が多く所属する。
人間を仮想的として残虐な殺戮を繰り返しているが、実情は人間だけにとどまらない。とんでもない言いがかりで暴力を振りまく組織。
ブラックシティを中心とし、キュレムの望むままに暴力を振るい続ける。

国際警察組織【ガルディアン】

後々全地方に幅広く根を作っていくことになる、全地方の中でも最大の警察組織と呼ばれている。
その精鋭は、地方を跨いで活躍しており、またその構成員はイッシュ地方に限らない。
元はと言えば、キュレムの脅威から人民を守る盾となるべく構成されている。
創始者はコバルオン“アギリア”。

豊穣の社

この殺伐したイッシュ地方において、そこは穏やかで楽園のような場所と呼ばれている。
イッシュという神が存在し得ない土地において最後の楽園として力を持つランドロス“土地神”が統治する場所。
ホワイトフォレストや豊穣の社を運営しており、農耕が盛んで進んだ科学から一歩後退したような雰囲気を持つ。
ありとあらゆる戦闘行為を放棄した者のみが入れる場所と言われている。

【砂漠の民】

彼らは神を崇める宗教団体。守護神を崇め、盲目的に狂ったように信じ続ける。砂漠の民は、ゼクロムを。イッシュにおける三大カルトの一つと呼ばれている。
その宗教内容はいつ頃から狂い出し、イッシュ地方においてキュレムが降臨するまでは強大な勢力として存在していた。
教主の判断で異教徒や反逆者を処刑し、コアが眠る神殿で生首を並べるという猟奇的な側面が強かった。
現在はキュレムの台頭により、勢力を収縮している。

【塔の民】

彼らは神を崇める宗教団体。守護神を崇め、盲目的に狂ったように信じ続ける。塔の民は、レシラムを。イッシュにおける三大カルトの一つと呼ばれている。
その宗教内容はいつ頃から狂い出し、イッシュ地方においてキュレムが降臨するまでは強大な勢力として存在していた。
教主は代替わりするが、その塔の民として信者の中で同年代の子どもたちを集め、その中で一番強いか特別な力を持つ子どもたちを戦わせ生き残らせた中の一人を「巫女」「教主」としていた。
現在はキュレムの台頭により、勢力を収縮している。

竜の里

調停者ジガルデ“アルパセグ”が統治する、特殊な戦闘訓練が施された「ドラゴンタイプ」のみで構成された里。
アルパセグ曰く「魔人狩り」をさせるために強力な戦闘力を持つ子どもを作り出すため、人体実験や配合といった非道が罷り通っていた。
最終目標は「魔人狩り」ではなく、別にあるとのことだが……。
現在はとあるサザンドラが暴走し、結果として滅びている。

妖精の里

生を司る者ゼルネアス“ディペア”により創設された「フェアリータイプ」のみで構成された里。
戦闘訓練が行われ、強力な力を持つだけではなく、ディペアの意思を強烈に反映する「ゼルネアスの五感」と呼ばれる存在を作り出すための場所でもある。
「ゼルネアスの五感」は、ディペアの意思により彼女らの自我を潰し、ディペアの声に、目に、耳となる存在。
彼女の意思が通っている外部回路である彼らはディペアの端末であり、同時に彼らの言葉は全てディペアの意思となるため、ありとあらゆるフェアリータイプは彼女の意思に逆らえなくなる。
故に妖精の里はその端末を育てる組織であったが、現在は壊滅している。必要が無くなったとも。
竜の里とは因縁浅からぬ関係。

裏社会

イッシュ地方において根強く存在する裏側の世界。
暴力と金さえあればのし上がれる世界である。少なからずイッシュ地方以外にも存在するが、最大の勢力はほとんどイッシュに存在する。

マフィア

裏社会にて蔓延る組織的犯罪集団の総称。
基本的には薬物売買や人身売買など、表向きでは認められない商売を行うことが多い。
特にイッシュ地方にはマフィアが根強く蔓延っており、中にはマフィアと提携することで生存戦略を図る町も存在する。
反面、ガラル地方は魔術師が強力なためあまり組織が存在していない。

貴族

便宜上は貴族とされているが、要約すれば“その縄張りを統率する一つの一族”。
地方ごとに微細な意味合いが変わってくるが、基本的には力を持つ者、力を正当に持ち合わせている者、として意味づけられている。

特に政治無きイッシュ地方において、彼らの領域内では彼らが絶対の王者となる。
その為暴君と成り果てる者が多い上、成りあがりや勢力交代や貴族同士の争いが非常に激しい。

【プロテア】

炎タイプ中心のメンバーで組まれたイッシュで活動するマフィア。
それぞれの事情を抱えたメンバーが、ボスであるオジキス(ウインディ♂)を中心に、犯罪活動に手を染めている。合法的・非合法的にそれぞれビジネスを展開し、イッシュにおいて勢力を伸ばしつつある。
実質的なボスはオジキスであるが、どうやら彼らの勢いには勝利の神の種族とされたビクティニが関与されている為に、その勢いは後押しされ燃え上がっている。
メンバーはそれぞれ十字架に火種がついたようなマークのついたものを所持していたりタトゥーにして彫ってあったりする。それはお互いを識別するためのマークでもある。大っぴらにそれを見せる場所につけている者もいるが、面倒事を避けるためわざと隠している者も多い。
警察にまだ割れていないあたり、結構隠蔽はうまいのかもしれない。が、ばれているときはばれている。
拠点移動が多く身軽な組織が強み。少人数の強みとも言える。
お互いがお互い仲が悪いようにも思えるが、少人数の為かお互いにお互い忠誠を誓いあい、裏切るものは徹底的に叩く非情さがある。
マフィアは裏切りを許さないが、オジキスという存在をほぼ全員が盲信していると言っても過言ではなく、一種の宗教じみた臭いもある。


・組織絡み
→敵対
 天藍家さん(花様宅)
  …拠点移動の際、知らずに天藍家さんの敷地内に入り込み、一時抗争も起こしたようです。
   個人個人はともかく、ボス同士の思想の違いは決定的な争いを産んでいます。
 鋼騎士団さん(バトソン様宅)
  …追われてます。頻回の拠点移動が功を奏してか、今のところ見つかってない様子。
   個人で知らずに関わっている者もいますが、尻尾は掴ませていないようです。
 はがね監獄さん(夜半様宅)
  …追われています。今のところは何も掴ませていないようですが、いつか牢屋に!と思われています。

【ミオソティス】

とある雪深い山を抜けて、人が立ち入ることのできない深い雪と森の先にある墓を守る集団。氷タイプで構成されている。
皆冷徹に他者を排し、身寄りのない遺体を埋葬し守る集団。排他的なその集団に、名など無かったが、誰かがひっそりと呼び始めた。──ミオソティス、と。
彼ら自身も身寄りがなく、ナンバーで名前を呼び合う。仲間に対しても情らしい情が見受けられない、生き物らしい思考がどこか欠落した墓守たちの集団である。

彼らそれぞれに感情はあったものの、1(ルージュラ♀)が奪い去り、全員感情があったころの“自分”を演じながら日々に紛れ込んでいる。彼ら本人はその道化じみた現状に疑問を感じながら、ただただ使命の為生き続けている。
本来の名前は、この森に迷い込んだ時点で忘れてしまっている。
ただ、4はその憎しみから感情を奪えなかったため、強力な封印術を施され、言葉らしい言葉を喋れていない。

【シンビデューム】

イッシュの三大カルト宗教団体の一角。また、他の宗教団体と違い、この組織は各地方に支部を構えており、広く浅くあらゆるところに構えている。
総本山はイッシュ地方のヒウンシティにあるとされている。
その内容はアミニズム的な側面が強い。閉鎖的で密教のように山籠もりをして修行する傾向がある。その為、基本的に教会を持てるレベルの信者はかなりの実力を有している。
現在イッシュに置いて、守り神信仰(ゼクロム・レシラム)が幅を利かせているため、アニミズム寄りの宗教でもあるため比較的他の宗教に対し寛容。しかしながら、完全に認めているというわけではない。現存しない神を崇めている。
しかしながら内部は非常にドロドロしているため、内部抗争が酷く、粛清や異端と称して排除行動をとっている。
教祖はOHD(ミカルゲ♂)と名乗る男。


・組織絡み
→協力関係(?)
 黒騎士さん(バトソン様宅)
 …上層部の思惑によりビジネス的な関係で手を組んでます。
  上層部はともかく、お互い交流があってなかなかに良好なようです。多分。
  例え、それがお互いの戯れのためともつゆ知らず。

魔術協会【星詠】

ナックルシティのどこかにあるとされている、魔術師たちの総本山の組織。
基本的には法などで縛ることができない魔術師を取り締まり、管理する組織の体裁を取っている。
ありとあらゆる魔術師を受け入れ、力の根幹を知るべく数多の存在が研鑽と探求を繰り返している。
魔術的な要素が非常に加わっているため、あちらこちらに怪異が存在し、よく何も知らないひとびとがやばい死に方をしているホラースポットにも成り果てている。
普通は入るためには資格が無ければ導かれないが、時たま強力な力を持つ子どもが迷い込んでいることがある。

騎士団【キャメロット】

ガラル地方の中央政権。
騎士王ザシアン“アーサー”、その王を補佐する絶対の盾ザマゼンタ“ガラハッド”を中枢としている。
本拠地はナックルシティ。
ガラル全土から騎士を志願し国を守る防衛力として働いている。
政府としての在り方は、「予言」にて選ばれた「円卓の騎士」が主導となり議会を開くもの。
基本的に王の意思が優先されるも、全体の賛同が得られなければ進軍ができないといった民主的な側面も持っている。

ここ最近、円卓の騎士内部でも分裂がある様子で、その分裂のきっかけが「予言」と呼ばれるものが中心であるが……。

アカデミー

パルデア地方屈指の教育組織。
他地方と比べ識字率が高いのはこの教育機関があるためとされている。
幼学校から大学までがアカデミー内に付属しており、義務教育機関である小学部~高等部は無料で通うことができる。それ故、パルデア全土から子どもたちがアカデミーに通っている。
幼学校~中等部までは一律基礎の学問を学ぶが、特に優秀な学生に対して飛び級制度も実施され、若年10歳で高等部を卒業し大学部へと学びを深める生徒もいるそうだ。
高等部からカリキュラムに専門性が発生し、本人の希望や適性の為一部受験がある。また、完全授業選択制の大学部はそれぞれの科目別に受験項目があり、それぞれ一定のラインに到達すれば受講可能となっている。
このように幅広い学問を修めることが出来るため、老いも若きもアカデミーを訪れる者が多く、学術都市としてテーブルシティは最も発展している街となっている。

しかし、近年問題になっているのは「素行不良生徒」の多さであったが、二年前の大改革にてとある事象が原因だったと解明されている。
あまりに素行が悪い、他者を加害する、イジメに加担し反省が見えない、本人が希望した等の理由でアカデミーを強制退学となる。正規の卒業生ではない者に対しては「一定のラインを超えられなかった粗忽者」というレッテルが貼られてどこに行ってもまともに就職するのがかなり厳しく、治安悪化に繋がりやすいという面もある。
現在はそういった者は大きく数を減らしてはいる。
一応アカデミー以外の学校も存在するが、ほぼ「アカデミーで問題行動を起こしそこにいられなくなった」が大きく、若年で退学者になった、本来無料で授業を受けられるアカデミーに所属せず他に行ったという時点でも迫害対象であり、基本アカデミー以外の教育機関は発展していないに等しいのが現状である。

エリアゼロ

パルデア地方中心に穿たれた『大穴』の内部の名前。そして、“”を持たぬパルデア地方において最大の信仰を傾けられた存在の名でもある。
エリアゼロは今でこそ大分探索が進みつつあるが、かつてとある書籍が販売されるまでは『天上の楽園』ともされていた。パルデアに住まうものは死したあと辿り着く最果てであると言い伝えられており、『神』を持たぬこの地ではそう信じられていた。
罪業を重ねたものはエリアゼロにある楽園に至れず、死後は消滅するのみであるとされていた。

――そのような神秘の中心部には、遥か昔から『財宝伝説』が謳われていた。
この楽園の秘密を解き明かしたものは、このパルデアの全てを手に入れられる。そういった欲望の中心点でもあったエリアゼロに至るため、多くのひとびとが探求心を胸に大穴を降りて――全てが還らぬひととなった。
その執着心はついに大探索時代と呼ばれたパルデア大帝国を滅ぼすに至った。
この地はありとあらゆる謎の中心点であり、神秘の中心でもある。それ故、ひとびとはこの場所を信仰し、憧れてやまないのだ。

この地に起きる『何か』を知らぬまま。

世界と世界を繋ぐ狭間の世界。ハイリンクの森というものが存在している。
狭間であるがゆえに境界線は曖昧で、時たま狭間に魅せられ帰ってこない者も多数存在する。謎が非常に多い。
このハイリンクを監視しそしてその全ての全貌を知り作るも破壊するも自由なのがキュレムである。彼のみがこの世界に対して何ら制約無しに行動することができる。

過去・未来・そして現在・異世界すら全てを平らの同じフィールドの世界として存続させる全ての点と線の合間。平行で直線であるものを繋ぎ合わせて一つにしている世界、というのが専らの通説である。
そして、もしそれが本当のことであれば、その世界を掌握するだけで過去も未来も現在も異世界も思いのままになるという危険性を孕んでいる。
実際、証明できるものはおらず、そしてその世界を守るキュレムはかたくなに人もポケモンも拒み続けているため、立証することもままならない。

反転世界

通称、黄泉の国とも。死した魂が堕ちる場所。
別位相とも呼ばれ、この世界と切り離されたシステムで動く場所でもある。
統治するのは冥界の王であるギラティナ“ハデス”と呼ばれる者。
基本的に「魂」と呼ばれる生命記録を収集し、記録を回収、初期化したものを再度輪廻の輪に通すことを繰り返している。
死した時に持ち込んだ罪業を回収、蓄積することで選択肢の効率化を図る浄化機関の側面も持っている。
中には輪廻の輪に乗ることを拒み、生の世にしがみつき今を生きる者に災害をもたらす「怪異」が発生することがあり、そういうものを処理する場にもなっている。

UB

外なる者。外来者。この世の法則全てから外れた異邦の者。
広義の意味では異邦人。有り体に言えば宇宙人。
基本的にこの世の法則が当てはまらず、言語的なやりとりも困難な存在が多い。
かつてはアローラで侵略者として振舞ったが、中には友好的な存在もいる、との事。

独自用語

使徒

最初期、世界が生まれたばかりに創造神アルセウス“ゼウス”が作り出した力を持つ者たちの総称。
創造神アルセウス“ゼウス”のみが神だった時代、ただ一人の神では運営に支障があると悩みぬいた末、自身の力の塊を分離させ、運営させる際。その補佐として作成した存在。
自我が無き神たちでは不測の事態に対応しきれないため、そういうものを補佐するべく作成された存在で、神よりは力が劣るものの、膨大な力を持ちえた存在。
現在はほぼ破棄、もしくは戦闘兵器として保存されている。
現在の残っている使徒はカントー三鳥、ジョウト三犬、Γ(レジギガス♂寄り)、破棄された者がクロディス(ダークライ♂寄り)である。

魔人

悠久の時を生きる形ある力の源。長命でありヒトではないがゆえに傲慢。「原初の悪」などが存在する。
俗説では、“事象の擬人化”とも言われたり、もしくは総称でもあるとも言われている。
「原初の悪」はその世界の悪意と共に生まれ、そして彼が悪意を振りまくことで人は悪意を知りそして連鎖して定着した、という唯名論に近い論調である。つまり、彼らはもともと確固たるものとして世界に存在しているのか?という議論が幾度となく持ち上がっているものの、結論としては、答えはない。
また、その論理ではかつて魔人でなかった者が“魔人”として定義されているので、つまりこの議論にも矛盾が生じてしまうため、結局のところ全ての議論は何一つ彼らの存在の証明をすることはできていない。

正体はこの世界に蔓延る癌。と、誰かは呼んでいる怪物たちの総称。
または、観測者からは“一つの一個隊の生命として現存することを観測されているものとして、もしくは生まれついてから、観測者の観測を塗り替える形で自己を観測・認識・設定し活動する存在”と認識されている。
物凄い簡潔に言えば、イベルタル・ゼルネアスを輪廻転生の軸とした新人類である。 人類というのもある意味誤りがあるが、一番適切なのでそのまま表記する。

彼らの発生には、この世界の異様な成り立ちから始まる。
そもそもこの世界はセブンスが観測・管理し、より良く世界運営を行うため、選択肢を添削されている。その為には参考となる前駆のものが存在しえた。それが、今まで始まり、潰え続けた世界である。
その世界らの記憶を、この世界は保持し続けていた。その保持し続けた進化の記録は、ついにヒトが肉の器を捨てる段階まで進化を遂げたということである。
簡潔に説明すると。今まで破棄していると思っていたデータが実は上書き保存され続けており、フラットに無地のデータと思ったものが、実は膨大な記録を持っており、遺伝子に組み込まれた情報量・進化への段階を早足に進んでしまった状態である。

そもそもポケモンは進化しやすい性質を持っていた。
故に、誕生したのが概念生物である。それが魔人という存在らである。

概念生物というように、彼らは肉体を持ちえない。その為、本来は個を持ちえないはずだった。
しかしながらイベルタルとゼルネアスは肉体の代わりに「生」「死」という概念に自己を付随するという状態であった。
つまり、死ぬこと、という概念にイコールして「イベルタル」という存在がいるということである。
アルセウスが支配する創造権を持ち得、アルセウスを中心とした世界の中でも小規模ながら世界を作れるという状態である。
故に彼らは癌と呼称されている。

魔人狩り

>調停者ジガルデ“アルパセグ”により、魔人と呼ばれる存在を滅するための存在。
アルパセグが遺伝情報に手を加え、「魔人」を異常に惹きつける素質を持ち、彼らと魂の癒着を行わせ自害することでこの世から魔人を抹消する。
基本的に魔人は契約を持ち掛け、相手の「認識」に自我を紛れ込ませ、世界に定着を行うが、それを逆手にとった討滅方法を行う。
実際、魔人狩りを行う彼らはその討滅方法を知っているわけではなく、普通に戦っているつもりだが、アルパセグ自身がそういう細工を行っている。

観測者、伝達者

魔女と呼ばれているもの。「認識・認知に釘を穿ち、アカシックレコードに沿い世界認識の保全と保険を行う」ための存在。
「石を石である」「あなたはあなたである」「私は私である」と定める認識を固める存在たちの王がユリア(メロエッタ♀)。 彼らは別の名を「観測者」とも呼ばれ、世界を見ることで世界の「認識」を固定化させる。
逆説的に言えば、彼女たちは「アーカーシャ」と遠縁につながることで「世界を本来正しい形」に「見る」ことで、ヒトの脳処理で投影された「その現実」を「実際に起きている事実」として紐づけて世界をそこにあると設定存在であると言える。

魔女

本来の意味は、「観測者」の別の呼称であるとも。
別の意味では、世界に存続し続けてる一人としてその力を得るに至った、一つ到達者。
ヒトでありながらヒトを超えた一つの形。この世界の答えを得た存在、と思われている。
簡潔に言えば“その時代の叡智を極めた者”という意味合いが強く、その時代ではオーバーテクノロジーな知識を身に着け、それはまるで“魔法のようだ”と言われることから、彼女らは魔法を操る者、“魔女”と呼ばれだした。

魔術師

観測者ではない「魔女」とほぼ似た意味。
こちらは、世界に存続し続けてる一人としてその力を得るための探求をしている求道者。
彼らが台頭する「ガラル地方」には実はアーカーシャも観測者も何もかもが存在していない。
故に「全ての事象はアカシックレコードに記載されている」という前提が無く、事象の結論として引き出されていた「力」の発生源が一切の不明となり、その「始まりの地点」を探索するのが命題となっている。
基本的に「魔女」と呼ばれた存在の「到達点」程度は軽く超越したものがほとんどだが、今現在として「力の始まり」への解に至った者は、アレイスター・クロウリーを含めて不明のままである。

怪異

世界に染み付いた名残。別位相の法則がこの世にこびりつきシステムとなった異常現象のこと。
きっかけは様々だが、多くが輪廻の輪に乗ることを拒み、生の世にしがみつき今を生きる者に災害をもたらす結果となった際、それが繰り替えされ「生贄を求めるという世界の在り方が定着化した」というものがほとんど。
基本的に意志やひとの考えからは逸脱しており、ただ「なんとなく」で災害をもたらす危険減少に他ならない。
生者がこれを処理するのは難しいが、基本的に冥界から死神が処理を行っている。
たまにそれすら擦り抜けて「生きてるのに怪異」という意味不明わけわからないものが猛威を振るうことも多々ある。大概はとても迷惑な存在である。
現時点では過去のシンオウ地方であったヒスイ地方で猛威を振るい、現在はガラル地方をメインに各地方にちらほらと名残を見かける程度である。

死神

命を刈る者。反転世界の住人で指名を受け「魂」の回収を行う者。
正式名称は災禍の死神。
死んでいるのにも関わらず、この世を生きる者を害したり自分の魂に取り込む、所謂怪異化した存在を滅殺する。
彼らに刈られた魂は輪廻転生の輪に加わることは許されず、ただの消滅を遂げるのみである。
ただこの世とあの世の境が曖昧で気づいたら死んでいたようなゴーストタイプでも、誰も害していなければ普通に見逃してもらえる。

再生世界

境界の王キュレム“ガーウ”が引き起こした大偉業。
キュレムとは、この世界が切り捨ててきた「可能性」の集合体。セブンスたちが「より良い未来を」と選択肢を手放し、アーカーシャが「この道が必然である」と決めつけた道以外を知る存在。
故に彼の支配するハイリンクとは、世界が切り捨ててきた選択肢・並行世界たちの集合地であるとも言える。
その為、「現在」を生きる世界からは理解不能の存在として、誰の理解を得ることなく、虚ろな器として生きていたともいえる。
アーカーシャが彼を仲間と誤認しているのは、つまり「選択肢を提示する者」としてある意味遠いが同一でもあるとのことで、彼女の判断基準で「設計図であるもの」と誤解している為である。

そもそも彼が可能性として生まれたのは、イッシュ地方伝来の「二人の英雄」から始まったとされる。
二つに裂けた英雄の竜は、実際のところどちらがどちらについたかは明言されていない。実はここで並行世界が混線し、イッシュ地方はその状態のまま、異様な時間軸を経過していたのである。
シアたちのトレーナーが「ゼクロム」を仲間とし、Nと呼ばれる人間が「レシラム」を仲間とした。
だが、ミチェイルたちのトレーナーが「レシラム」を仲間とし、何故かNと呼ばれる人間が「ゼクロム」を仲間にするという、おかしな現象が成り立ってしまったのである。
その混線した並行世界を可能としてしまった理由こそが、全ての並行世界を支配しせめたキュレムがそこにいたからである。

最終的に魔人たちが世界を侵攻、甚大なダメージを受けた世界は、最早数刻しか存続ができない状況下に陥った。
故にキュレムが「シクラニア」という存在の為だけに世界の選択肢を決定した。
シクラニアが思う、全てが幸福に生きる100年続く未来の選択肢をつぎはぎで選びとり与えた世界のこと。キュレムは最初から100年しか保証する気はなかったのである。
結果としてこの再生世界を否定した数多の人々に、キュレムは別の可能性を提示することとなる。

  • アーカーシャ
  • アーカーシャ

    「世界の解」と呼ばれるもの。アーカーシャ。とある神秘学者が提唱した「宇宙誕生以来のすべての存在について、あらゆる情報がたくわえられているという記録層」、「アカシックレコード」とも。
    実際は「世界のありとあらゆる事象を定めた設計書」に近い存在。いうなれば、ヒトに例えると「遺伝配列」、簡単に言えばDNA。
    全ての事象が記録されているという概念よりも、「全ての事象はアカシックレコードから引き出され、それ由来から全ての物事は起こりうる」というDNA的な働きをする。
    つまり「予め事象は決定されており、全ては定められた未来に沿い進行している」。
    過去・現在・未来はアーカーシャにとっては「並列時間軸」に設定されており、つまり過去は現在、過去とは未来、それを全て外側から俯瞰している。